ラストソング

ドラムのリョウです。
萩尾くんも更新してくれてましたが...以前は、ライブで毎回必ず演奏していたラストソングという曲があります。
先日のHEAVENS DOORで久々の披露でした。
この曲は自分が加入する前からあって、yukoさんが確か正式加入ではなく、一度HTNKのライブにゲスト参加というような形で、沼津のライブハウスでボーカルとピアニカで参加した曲でもあったはず。なので密かにメンバー間では『NUMAZU』と呼ばれていた曲。
自分はその演奏は映像で見ただけでしたが、加入前から印象に残っていて好きな曲でした。
ずっとライブでやっていなかった理由は、yukoさんの楽器がピアニカからピアノに変わり、全体のアレンジがメンバー皆ピンと来なかったのと、編成が変わったんだったらガンガン新曲を作っていこうという意識から。
それが突然、先日のライブ数日前のリハーサルでなんとなく時間が余って、工藤さんからの「やってみる?」という鬨の声で皆なんとなく演奏を始めて。
そこからどんどん皆のアイディアが溢れて出して、スタジオの時間を延長して。
いつもは、練習を終えたらロビーでダラダラとビール飲んでるバンドなんです(そしてそこがいいところ)。
でもこの日は満場一致で、次のライブでどうしてもやりたいから時間延長して決めよう!と。
未だかつてないヤル気でした。
そうして全体の流れは決まったものの、アレンジで新しく増えたyukoさんの歌のパートのメロと歌詞がまだでした。
ひとまず強行でライブでやってみよう!と解散してから1時間後くらいかな。
何かが降りてきたのか...萩尾くんから空白だったところの歌詞がみんなに送られてきて。
yukoさんもその歌詞にピンと来たみたいで、メロはお任せして、あとはそのまま本番当日だったので、実はメンバー全員、ライブ中に初めてそのパートを聴いたんです。
自分は本番中、モニター環境的にそんなにハッキリとはボーカルは聞こえなかったのですが。
でも何の虫の報せだったのか、ほとんどライブの音源は自分で録らないのに、その日はお客さんにお願いして、録音してもらっていたんです。
それで今日、先ほど、ひとり漫喫のブースにこもってポチポチPCで仕事しながらその音源を聞いていて、初めてちゃんとそのパートを耳にしました。
萩尾くんの歌詞、yukoさんの歌、みんなの演奏、なんていうか完璧に相まっていて気付いたら涙が流れてました。
ナルシズムみたいな自画自賛は好きじゃないんだけど...。
でも、yukoさんが1年間病気でバンドを離れていたこととか。みんなそれぞれ胸中あったはず。
萩尾くんは昔の自分たちに手紙を書いてるみたいだったって歌詞について言っていた。
そんな全部が炸裂してた。
これがカタルシスってやつか。
また5人でこの曲を演奏できたこと、本当に心から幸せに思います。
ラストソング。加入時からあった曲だし、作曲したわけでもないし、とてもおこがましいんだけれど、やっと「自分の曲」って感じられた気がします。
HTNK、まだまだ未熟ものですが、本当に良いバンドなので沢山の人に観てもらいたいです。
そして再確信。
やはり誰になんと言われようとバンドはやめられない!俺たちはロマンを求めて夜を越えていくんだぜ。
長文お目汚し失礼しました。